院長あいさつ
令和6年7月1日より、佐藤大輔先生の後任として公益社団法人いちょうの樹メンタルホスピタル鹿児島の院長に就任いたしました、新里研吾(しんざとけんご)です。 よろしくお願い申し上げます。
私は平成6年に鹿児島大学を卒業し、当時の鹿児島大学第2外科に入局いたしました。外科医として6年間の研鑽を積んだ後、自分の父親が精神科医だったことから精神科医療への関心を深め、平成12年4月に鹿児島大学精神神経科に入局いたしました。入局後は鹿児島大学病院で精神科の基礎を学び、平成17年からは鹿児島県立姶良病院にて精神科臨床の経験を積む機会を得ました。姶良病院では、一般精神科に加え、精神科救急、司法精神医学、災害精神医学(DPAT)などを学び、さらに修正型電気けいれん療法やクロザピンといった特殊療法も学ぶことが出来ました。
令和3年4月から当院に勤務し、これまで培ってきた知識と経験を活かし、患者様に最善の医療を提供できるように努めてまいりました。当院は昭和5年に鹿児島脳病院として発足し、94年の歴史を持つ伝統ある精神科病院です。平成26年4月には公益社団法人として新たな一歩を踏み出し、平成27年9月には新館が完成し、急性期治療病棟、認知症治療病棟がスタートしました。さらにデイナイトケア、グループホーム、就労支援など社会復帰に向けた包括的な支援も行っております。
このような歴史と伝統のある病院で院長を務めることは、非常に大きな責任を伴います。精神科医療のみならず、すべての分野で人材不足が問題となっている昨今、当院が果たすべき役割を見据え、今後の発展と社会への貢献を目指して努力していく所存です。
令和8年度には新病棟の開棟が予定されており、これにより公益社団法人としての役割をさらに果たすことが出来ると確信しております。私も院長として尽力し、皆様のお力になれるように努力してまいります。
今後とも皆様のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
メンタルホスピタル鹿児島 院長 新里 研吾
理念・方針
1.医療理念
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- 地域で必要とされる医療機関を目指し、良質な医療を提供します
- 患者さんを中心としたチーム医療をおこないます
- 全職員は最良(最善)の医療を提供するために常に自己研鑽します
2.基本方針(公益目的事業)
1.精神障害者に対して、救急・急性期診療をはじめとする医療を提供するとともに、リハビリテーションの実施をはじめとする各種社会復帰のための支援を行うことで、公衆衛生の向上を図る事業
2.生活困難者に対して、無料または低額な診療を提供することで、公衆衛生の向上を図る事業
3.地域住民を対象とした予防措置や治療方法等の普及・啓発の実施、各種相談への対応を行うことで、精神科医療への理解促進と地域の福祉向上を図る事業
4.精神科医療の担い手確保を視野においた医療従事者の養成及び再教育を図る事業
3.患者さんの権利と責務
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- 良質な医療を公平に受ける権利があります。
- 一人の人間として、その人格、価値観などを尊重され、医療提供者との相互の協力関係のもとで医療を受ける権利があります。
- 病気、検査、治療、見通しなどについて、納得できるまで十分な説明と情報を受ける権利があります。
- 十分な説明と情報提供を受けたうえで、治療方法などを自らの意思で選択する権利があります。
- 自分の診療記録の開示を求める権利があります。
- 診療の過程で得られた個人情報の秘密が守られ、病院内での私的な生活を可能な限り他人にさらされない権利があります。
- 良質な医療を実現するためには、医師をはじめとする医療提供者に対し、患者さん自身の健康に関する情報をできるだけ正確に提供する責務があります。
- 納得できる医療を受けるために、医療に関する説明を受けてもよく理解できなかったことについて、十分理解できるまで質問する責務があります。
- 全ての患者さんが適切な医療を受けられるようにするため、患者さんには、ほかの患者さんの治療や病院職員による医療提供に支障を与えないよう配慮する責務があります。
4.カスタマーハラスメントに対する基本方針
当院で治療を受けられる皆様へ
メンタルホスピタル鹿児島(以下、「当院」という。)では、患者さん一人一人に真摯に向き合い、質の高い医療を提供しております。 一方で、患者さんやその関係者(以下、「患者さん等」という。)からの要求や言動の中には、職員の人格を否定する言動、暴力、セクシュアルハラスメント等の職員の尊厳を傷つけるものもあり、これらの行為は、職場環境の悪化を招く由々しき問題です。 私たちは、職員の人権を尊重するため、これらの要求や言動をされる患者さん等に対しては、誠意をもって対応しつつも、毅然とした態度で臨みます。もし、職員が患者さん等からこれらの行為を受けた際は、上司、院長等に報告することを奨励しており、相談があった際は組織的に対応します。
迷惑行為により診療をお断りする場合があります
当院では患者さん等及び職員の安全を守り、診療が円滑に行われるために、次のような迷惑行為があると当院が判断した場合には診療をお断りする場合があります。安全な医療及び療養環境の提供のため、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
- 暴力(精神的暴力・言葉の暴力を含む)を振るった場合
- 性的な言動(セクシャルハラスメント)を行った場合
- 大声、暴言または脅迫的な言動、不退去により他の患者さん等に迷惑を及ぼした場合、あるいは職員の業務を妨げた場合
- 解決しがたい要求を繰り返し行い、職員の業務を妨げた場合
- 機器・備品・設備を故意に破損した場合
- 危険物を院内に持ち込んだ場合
- 病院や他の患者さん等及び職員などの個人が特定される内容をSNS・インターネットに投稿したり、誹謗中傷する内容を書き込んだ場合(当院ではプライバシー及び個人情報保護のため、病院敷地内での無断撮影・録音行為は禁止しております)
- 法令違反行為が現に行われ、または行われようとしていることを発見した場合等
※被害を受ける恐れがある場合や実際に被害にあったと判断した場合は警察に通報いたします。
以下のような行為はカスハラに該当しますのでご注意ください
カスタマーハラスメント対策企業マニュアル(カスタマーハラスメント対策企業マニュアル作成事業検討委員会、厚生労働省)では、以下のとおりに定義されています。
カスハラ-ペイハラ-とは、顧客等(患者・家族)からのクレーム・言動のうち、
①当該クレーム・言動の要求の内容の妥当性に照らして、②当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、当該手段・態様により、労働者(病院職員)の就業環境が害されるもの(をいう。)
【患者・家族からの要求の内容が妥当性を欠く場合】
- 病院の提供する医療サービスに過誤(ミス)・過失が認められない場合
- 要求の内容が、病院が提供する医療サービスの内容とは関係がない場合
【要求内容の妥当性にかかわらず不相当とされる可能性が高いもの】
- 身体的な攻撃(暴行、傷害)
- 精神的な攻撃(脅迫、中傷、名誉棄損、侮辱、暴言)
- 威圧的な言動
- 土下座の要求
- 継続的な(繰り返される)、執拗な(しつこい)言動
- 拘束的な行動(不退去、居座り、監禁、長時間の電話や対応)
- 差別的な言動
- 性的な言動
- 職員個人への攻撃、要求
【要求内容の妥当性に照らして不相当とされる場合があるもの】
- 交通費の請求や診療費の不払い要求
- 金銭補償の要求
- 謝罪の要求(土下座を除く)
病院概要
病院名 | メンタルホスピタル鹿児島 | |
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所在地 | 〒890-0023 鹿児島市永吉1丁目11-1 ( GoogleMapで見る )
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連絡先 | TEL.099-256-4567 FAX.099-258-0321 | |
管理者 | 院長 新里 研吾 | |
診療科 | 精神科・心療内科・神経内科・内科 | |
病床数 |
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主な施設基準 |
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※ 当院は協力型臨床研修病院となっており、研修医の受け入れを行っています。